- 2009-05-27 (水) 18:55
- 神祭
車で師宅に走り、そのまま24時間ストアーで買い物。
こんな朝早くからは失礼かと思いましたが師を起こして一緒に供物の買出しに向かう。「丁度、神棚の供物が悪くなっていたから、良かったら一緒に乗せて行ってくれ」・・・・・これもおそらく、師ならではの私に対しての気遣いでしょう。結局、言挙げを伝えなかったままの私の心を気にかけて頂き祭り前までの時間、少しでも一緒にいて私の精神状態をなだめる為だと今でも思います・・・・・正直、心強かったです。
供物の買出しから師の宅に戻って供物を更にのせ、机に並べるまでお互いほとんど口を開かぬ時を過ごし・・・・神祭の準備だけはもう100回近くはやってきたので20~30分もあれば終わりました。
「ほぅほぅ・・・・準備だけは手馴れたもんだの。」
にこやかに微笑んでくれる師の顔は私の緊張を解いてくれます。
お酒にお水にお茶、ご一緒に参加される神々様の軍勢(ご眷属様)の供物から、神祭用には海のモノは鯛に昆布に生きたアサリ、山のモノはシイタケ、根のモノ土のモノには大根・青菜・色味が美しいパプリカ・なすび・泥が多くついた人参に里芋、果物は小さなメロンにみかん・りんご・ぶどう等々・・・・・・神々様には大変もうしわけないのですが値段の割にはボリュームがあり、色とりどり美しく飾れるまた、自然そのものを好まれますので「泥」が付いるもの、仏壇の仏様やご先祖様と違なりなるべく加工されてないものを選びます。
仲間内の方々も全員、幾度と師の神祭に参加して頂いてる方でその辺りはよく心行き届いている方々ばかり、それぞれにお酒や供物を、またはお気持ちを包んできて頂いててこれで供物台の上は大方埋まりました。
本番は朝の10時スタート。時計はその時、7時30分を指していました。
「すみません・・・・良かったら ”言挙げ” に目を通して頂いてもよろしいですか?」
「はい、貸してみなさい。」
師もほとんど寝ずのまま、供物の買出しから言挙げの下見まで頼みっぱなしで申し訳ないとは思いましたが・・・・・・しばらくの沈黙の後、
「うん。・・・・・これでいいよ。」
との言葉を頂きました。正直申し上げ、ここで 「書き直せ。」 と言われてもその時の精神状態では・・・・想像しただけでも恐ろしいものもございましたが前々から師より、「祭りの良し悪しは半分以上は最初の言挙げで決まるから。」 と何度も聞かされておりまして・・・・・仕方なしでも一応の合格点を頂いた私は内心、安堵のため息と渾身のガッツポーズ、ここより私の心は 「後は祈るだけ」 と、まっすぐに神々様と向き合うことが出来ました。
「オジサンは少し寝るから気をつけて行って来なさい。」
私はこの後、紫さんと上さんを迎えに車でトンボ返り、三人で師の宅へ戻った時は共に神社参拝をしてくれた玉さん、霊台で遠くよりこの日の為に駆けつけてくれた徳さん、師の代より祭りに協力して頂き祈りをまっすぐに届けてくれる江さん、その娘さんの久さんと、師も同席して頂き計8人が揃ったのが10時10分前。
私は隣の部屋で師に頼んで用意して頂いていた全身白袴に着替え、首より勾玉をかけ、祭主の席へと向かうのでした。
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コメント:2
- 紅龍 09-05-27 (水) 22:31
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初めまして。
四月より 偶然 検索で見つけた 貴方様の つぶやき。から読ませて頂いております。
大変 興味深き お話に
胸踊るような…気持ちを感じています。
穏やかに透き通るような?不思議な感覚…。神仏様方は 本当にいるのだと 感じました。
- エリ 09-05-28 (木) 0:01
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こんばんは。
神様が大変喜ばれていらっしゃるでしょうね。
私は今まで一日のつきなみ祭?しか行く事がなく、村雲さんの様に 気持ちが沢山込められた神祭には、まだ一度も…。
私、個人的には
この村雲さんの記事が本当の村雲さんだと思っております。
これからも、拝見させて頂きます。
ありがとうございます。
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