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西の岩戸神祭⑪

  • 2017-11-11 (土) 22:28
  • 神祭

つづき。

お供えものは置いて行ってもらいました。さすがにAさんは体力が一番あるとはいえ、さっきは山を一つ登ったばかり。そして、最悪のことを考えたら自分ひとりでも岩戸に行かないといけない。

「わかった。待ってて。」

いや、言われんでも待つよ・・・・・・とにかく、待てるだけ、待つよ・・・・・・・・・。

結局、雨で濡れた山中のベンチに腰を下ろしたまま。体は芯から冷えてきて、前方には山神様が集まる場所がポカンと空いている。

ここで神様に、今の2人が無事かだけでも聞きたかったんですが、こんな危ない場所で通信なんかしちゃったらまたややこしい事になるに決まってる。

チキンな自分は、ただ出来ることは3人の戻りを待つだけ。

恐かったですね、、、、時間は昼間なんですが、雨で湿った山の中に1人ポツンと心配と不安と緊張で、「あ~これも試練の一つなのかなぁ~午前中は順調に行きすぎたもんね、、、、、いや、弱ったな本当に・・・・・・ってか、Aさんも遅い・・・・・・・・・・

ひとりでぼんやり座っていると、霊視や通信なんかしなくても勝手に耳に聴こえ、目に映るものがわんさか出てくるんですよね、これが(汗)

神祭という特別な時だからなのか。特別な空間だからなのか。

ただでさえ、霊能がビンビンアンテナ張っているのは自覚していたのですが・・・・・・遠くから、合戦の声が聞こえ、ある集団が武器を持ってある集団に襲いかかる。

それをまた大声を出して、迎え撃ち、その大声が恐怖の塊の中で自我を保つ声だと、はっきりわかるぐらいにあっちこっちで戦が今もこうして、目に視えない世界では戦が続いている。

それが面白い?ことに、歴史の長さがある分だけ、いろんな装束や鎧や服を着た人たち、集団が戦っているんです。すごいですね、歴史って・・・・・・いやいや、そんなこと言ってる場合じゃない。。。。。

その内、すごく悲しい気持ちになって来てですね。

本気で何かがなにかを守ろうとして。それが名誉の為なのか、土地の為なのか。家族の為なのか、自分自身の命の為なのか、仲間の為なのか、国と呼ばれる単位の為なのか、わかりません。

でも、皆が皆、恐怖の心で武器を手にして、何かを守ろうとしている姿。

それをぼんやりと、映画を観るように・・・・・でも、目には視えない世界であって、よりリアル以上に心に伝わってくる戦いの熱気。

(心を許しちゃったら、ここで自分も終わるんじゃないのかな)

一瞬、頭をよぎりましたがそんな事をかき消すぐらいの生々しい臨場感の中だったんです。

(なんで人が人を殺すのかな。なんで争うんだろう。)

ただただ純粋に。その問いだけで、なんだか本当に悲しくなってきてですね。

この方々はもう何十年・何百年と今もここでこうして戦っているんだね、、、、、、、、

日ごろはですね。いろんな人がいる日常のなかで、悪態ついたり 「なんだ、こいつは。」 って本気で思ったり。ちょっと過去を振り返ってみたり、あんなことやこんなことを後悔するフリしてみたり。

でも、今自分が感じていることは時代は違っても本当にこの場所で起きたことなんだろうと考えると、涙が勝手に溢れてきてですね。・・・・・・・争い、ダメ。絶対。・・・・・・ってか、自分の日常もいろんなモノとの戦いの毎日だけれども。

どれだけ時間が経ったのか、ホンの数秒だったのかさえ皆目つきませんでしたが(後から時間みたら、それでも結構経ってたと思いますけどね(笑))

「救われた・・・・・」

と思えたのは、3人が山を登ってくる姿をみた瞬間でした。

つづく。

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コメント:1

金シャチ 17-11-11 (土) 23:47

今晩は

更新有難うございます。

手に汗握る!!!物語?

わたしの知らない場所での出来事
村雲さん以外は、お目にかかったことのない方ばかり・・・にもかかわらず、皆様が雨の中、山道を歩かれる様子や、
長い歴史の中で大和の国でない服装、幅の広い刀を持った人々の戦う様子、血を流して倒れる顔・・・が何故か伝わってきます、本当に手に汗握る恐ろしい思いをされたんですねー

村雲さんを置いて戻られた方々も さぞかし危険な目に合われたんでしょうねー、ご本人が気づかれたかどうかは分かりませんが・・・

なーんか本を読んでいるみたいです。
続きを楽しみにしております。

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