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五十猛様一族の神祭 拾六 神祭を終えて。

つづき。

はじまって、振り返ればあっと言う間の祭りの中で。

それぞれが思う所もあり、それぞれが願う事もあり、人間社会の煩わしさもあり。

たくさんの色んな要素が絡み合った中にもたった一瞬でも一緒になれる感覚。

これが「和」であり、「神祭」であると私は師より教えて頂きました。

祭りが終われば次の瞬間から、また集ってくださいました方々もそれぞれの人生への挑戦に戻られ、かくいう私も日常の生活に悪戦苦闘の毎日です。

よく質問される事があります。「神々様とはどのようなお姿ですか?色は形は?性格は??」・・・・好きなものをより深く知りたい。これは皆さんの心の中にあってとても素敵な想いだと思います。

苦笑いしながら、私の経験から話せることも多くはないのですが語らせては頂きますが、それは決して姿があり、色があり、形があるものではございません。皆さんの心の中には皆さんの信じる『神様』がいて、それを大切に想う時に想い浮かぶ姿が「その神様の姿」なのです。

私達は普段、当たり前のように神社にいけば「スサノオ様」「天照様」「月読様」「イザナギ様」「イザナミ様」・・・・・と呼ばせて頂いておりますが本当の姿は誰一人見たこともなく、否、それぞれに映る神の姿とは比べようがなく私はそれでいいと思っています。名前一つにしても、後の人間がそう呼ばせて頂いている、私達が持っている名前と同じで一つの 『記号』 の様なもの。たったそれだけでその方すべてを表すものではございませんし、表せるはずもございません。

この記録書をネットで残すに色んな方面からのご意見やご感想も頂きましたがわたしが一番大切にしたい事は、「名も知らぬ姿かたちもない”神々様”と呼ばれている存在は本当にいらっしゃる」。もっと突き詰めて言わせて頂ければ 「見えないものを大切にして欲しい。」 とただそれだけの話でございます。

スピリチュアルブームが去った今とはいえ、色んな本や宗教が雨後のタケノコの様に乱立している中、「では一体、どれを信じたらいいのか?」との質問は愚問です。答えはあなたの心の中に響くものだけを信じれば済むこと。合わない思想や人間を攻撃する必要はありません。その姿を、今のあなたの想いを、「存在される神々はどう想われているのか?」をまずは考えてみてくださいね。

とうの昔、1200年前やら2000年前やら。一万年、二万年前に亡くなられた方々の想いや功績に比べれば私達はたかが100年にも満たない寿命です。その中でたった一瞬でも、私利私欲なく神々様に想いを馳せれる時、祈りを通せる機会がこの人生の中であった事は私にとってかけがえのない事ですし、今でもそうです。・・・・・おそらくこれからもそうでしょう。また、たった一瞬でもそれを共有できる仲間が居てくれた思い出は一生の宝ものです。

言挙げでも書かせて頂きましたが、今の時代は過去の方々の功績の上に成り立ち、またその功績を受けることだけに慣れてしまった私達がどんな小さな努力でも、決して他人様が評価しない努力でも積み重ねる心を忘れてしまった為にそのツケを払いはじめた時代でもあります。この歳になってようやく分かった事は情けない話でもございますが、一番近い先祖、父母・祖父母をはじめ本当の親孝行がしたい、苦労もあったけど生きてきて良かったとそれぞれの人生に満足して貰いたい、またそれを感じさせることが出来た人間になりたい。・・・・・そう考えた時、社会的に地位も名誉もない私ではございますが日々をまっとうに生き抜き、その合間で遠く昔のご先祖様、「神様」 に今までの反省と、今生きていることへの感謝をお伝えさせてもらいたいとの強い想いでした。

親兄弟をはじめ、師や周りの力を貸してくださった方々や友人知人、また私自身の人生そのものに対しても、まだまだ何も出来ず道のりは遠いです。しかし、ここで投げ出せば苗木一本よりこの国の為に植えはじめて頂いた五十猛様をはじめ、この日本の未来を信じすべての人生を投げ出してくださった多くの神々様にあわせる顔もございません。・・・・いつかお会いしたいとのおこがましい考えも特別ありませんが。

特別な霊能と呼ばれるものがなくても、皆さんも神様にはすぐにお会いできます。

神社に行けば神社の神様に。あなたのすぐ傍にある自然を見れば日の神、水の神、木の神、石の神、山の神に海の神・・・・・遥か古より私たちの生活を支えて頂いている神様たちです。一人静かに落ち着ける場所で目をつぶってみてください。それぞれの心の奥の奥にはこれからの世を想う、それぞれの自分の神様が座っているはずです。忙しい毎日の中、あなたはあなたの心の奥底や周りにいて姿形も匂いもございませんが常に見守ってくださっている神々様の存在をほんの少し忘れてしまっただけなのです。じっと目を閉じ、今日の自分・昨日の自分・過去の自分を一時のあいだ忘れ、自分の魂の奥底にそっとふれて見て下さい。必ずあなたの神様に行き着くはずです。そしてゆっくりと時間を戻し・・・・・明日の自分にまで時間を送ってみましょう。そうすれば明日、どういう考えを持ち、どういう心の在り方の自分でなければいけないのかが分かるはずです。

力そのものではなく、その力の源に導いてくれるのが本来の宗教や神々様の姿でもございます。またどんなに良い本やブログを読んだとしても、いくら尊い神々が何神と守り、そこに導きがあっても・・・・・あなたが一歩も動かずにいれば何も変わらないのです。明日の日本も、あなたの明日でさえも・・・・・・・

古よりの万物のさだめである「栄枯盛衰」をいまだ打ち破ったものは私が知る限り、この世には存在しません。このまま自然が破壊され続けるなら、いずれ自然の神様もいなくなるでしょう。神社がなくなるなら神社に鎮座される神々も。その人がいなくなるならその人の中にいる神様もいなくなるということです。地球がなくなるなら・・・・地球上より神様は一神残らず消えます。もしも、宇宙の神様が残るとしても残念ながら私の知らない範ちゅう外なので何一つ確証がありません。・・・・・・・反対に残せるものが一つでも、一日でも一秒でも長くあれば、そこにはその役割をお持ちの神々様が働いて下さるという事です。あなたの心の中の神様が、あなたが一日でも長く生きていれば、また一つでも動いてくださればきっと力を貸してくださるでしょう。

全ては「人の心」よりはじまります。

自分の心から、今パソコンの前に座ってる、携帯をにぎられて読んで下さっているあなたの心から。人それぞれ性別も年齢もあり、個性も性格も立場も違いますが今あなたができる場所で、できる事からはじめてみられたらいかがでしょうか。大きな変化も小さな変化からしか生まれません。「変わろうとする心」「変えようとする心」、また「何」を変えようとするのかはあなたの自由です。誰一人、邪魔も制限も糾弾もできません。強い意志や信念、そこには必ず神様の見えない後押しがある事だけ、私は約束する事ができます。それが国や民族、宗教や立場にかかわらず、「神様と一緒に歩く」という事だと私は思います。

「今よりも幸せになりたい」「自分自身を変えたい」「世の中を変えたい」「自然を大切にしたい」・・・・・この気持ちの何かを少しでもどこかで皆さんは感じられていらっしゃるのではないでしょうか?だったら遠慮せずに今すぐからでも、どんな小さな事からでも変わることを恐れず行動してみてください。心の中の神様と強い絆を持ち、その一瞬一瞬であなたの内の神様に届ける心があれば、いずれ神社の神様も自然の中の神様も手を貸してくださり信念と意志、勇気と行動のもとあなたも「神様」と一緒に歩けます。

私自身は師を通し、一つの古神道で学ばせて頂きましたがここに書かせて頂いている「雲」はどの宗派にも俗しておらず力を貸してくださる仲間や知人に友もほとんどは宗教や宗派に縛られているメンバーではございません。私を含めて「ただそれが嘘でも本当でも、少しでの神々様のお役に立てれば」と心の底から思ってくれているメンバーです。祭りは終わりましたがこのブログは、時間の合間をみつけて「記録書」として、今まで頂いた神々様の言葉や今までの神祭などを綴っていけたらと思っております。

ブログの最後ではございませんが師をはじめ協力してくださった仲間、このブログを立ち上げてくれた友、応援してくれている方々に心から御礼申し上げます。

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コメント:4

越後人民 09-06-07 (日) 23:15

村雲様お疲れ様でした☆
今は、次なる段階へ向け励んでおられるかと、思います(^ー^)
「内なる神」は、何時も共に歩んで行く事を願っているんだなぁと、私は思っています(笑)
神様には、感謝とともに奉仕の心で…と耳にタコ出来る位言われてます(笑)あ!私も神々様達と、辿りつくこの先の先の世迄、共に歩む決心をしておりますm(__)m

本当に色々と、気付きを頂きまして有難う御座居ます☆これからも、村雲様を陰ながら応援してます!頑張って下さい!!
越後より「愛」を込めて(笑)

佐渡人民 09-06-10 (水) 0:54

村雲様

本日、伊夜日子様の社に行って参りました。

高千穂と同じ空気が充満しておりました。

この度の神祭で参加された大神サマ、皆の神格が上がったとの事。有難うございました。

お陰様で越佐ノ國(エッサノクニ)が動き出した様であります。

伊夜日子様の社にて五十君も確認出来ました。(島に帰って来たんだか判らんが…)とても上機嫌で何よりで………。

日本じゅうに村雲様達の様な集団が居て、俺達みたいなのも居て、皆がそれぞれお役目果たして初めて完成なんですよね。

俺のお役目も今日、見えた気がしました(苦笑)

言葉では表しきれませんが…村雲様はじめ御尽力頂きました皆様、本当に有難うございました。

torajima 12-04-21 (土) 20:05

ありがとうございます、
このブログ、この記事に出会えて本当に良かったです、
ありがとうございます(涙)

asahiya 14-12-20 (土) 0:17

響きました…

神様が集われて喜ばれているご様子が感動的で

そして、髪を結う紐…
神様が身なりを落とされていることがあるなどとは
思いもよりませんでした。

神様をお守りするということについて少しわかった気がして、ご先祖様の供養についてもあらためて気づくことができました。

強い意志や信念、そこには必ず神様の見えない後押しがあること。あなたが一日でも長く生きていれば、また一つでも動いてくだされば、あなたの心の中の神様がきっと力を貸してくださること。

勇気と行動が足りないと思っている今の私にとって染み入る言葉でした。
ありがとうございます。感謝しています。

村雲さん、みなさん、
詳しいことは全く知らない私ですが、応援しています。

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